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使い方・楽しみ方

Q1:望遠鏡や双眼鏡がないと、スカイウォッチングは楽しめないのですか?

 いえ、そんなことはありません。今、星の世界にのめり込んでいる人でも、初めから双眼鏡や望遠鏡を自在に操って星を見ていたわけではなく、最初は星空を眺めたり、星に関係する本を読む事から始めているものです。
 もちろん望遠鏡や双眼鏡があれば、より深くスカイウォッチングを楽しめることは確かですが、最初はとにかく、まずは一度、星空をゆっくりと時間をかけて眺めてみるだけでもいいのです。
 そうしているうちに、今まで気付かなかったいろいろなものが見えてきます。星座の名前は知らなくても、目につく星の並び、大きなS字やV字に並ぶ星々などが目にとまるでしょう。スタートはそこからです。

Q2:天体写真にチャレンジしたいと思うのですが、どうすればいいですか?

 天体写真は難しいと思っている方が多いようですが、決してそんなことはありません。
 例えば、空の暗い場所で星が線になって写るようにするだけなら、シャッターを開きっぱなし(バルブまたはタイム)に出来るカメラに、レリーズ(シャッターを開けたままで固定出来るアクセサリー)、それにカメラを固定できる三脚があれば、とりあえず撮影できるのです。周囲からのよけいな光を入りにくくするレンズフードがあるとさらにいいと思います。
 星の光は非常にわずかなので、露出中にレンズに懐中電灯をあててしまうと、それだけでその光がフィルムに写り込んでしまいいい写真になりません。注意しましょう。
 準備ができたら、やや高感度(ISO400以上)のフィルムを入れ、適当な星座にカメラを向けてください。あとは距離を無限大、絞りを開放にして、20秒以上シャッターを開けっ放しにすれば、それらしい星の写真が写っているはずです。露出時間を長くすればそれだけ暗い星も写りますが、次第に星の像が細長くなる事を覚えておいてください。

Thanks For

<ホームページ制作協力(資料・写真・イラスト等提供含む)>(順不同)(敬称略)

国立天文台 http://www.nao.ac.jp/
千葉県白井市文化センター「プラネタリウム館」 http://www.center.shiroi.chiba.jp/planet/index.html
アストロアーツ社/月刊「星ナビ」・星ナビ.com http://www.astroarts.co.jp/hoshinavi/index-j.shtml
積水ハウス株式会社 http://www.sekisuihouse.com/
株式会社モンベル http://www.montbell.com
写真日誌「旅の香り」(門井菊二氏) http://fuefukin.exblog.jp/
心象星景寫眞館〈星景写真家 武井伸吾氏〉 http://takeishingo.com/

<参考図書>(順不同)(敬称略)(数字は書籍ISBNコード)

天の羊/林完次/中央公論新社/4-12-003588-3
面白いほどよくわかる「宇宙の不思議」/金子隆一・望獲つきよ/日本文芸社/4-537-25435-1
天体観測入門/大野裕明/立風書房/4-651-74511-3
星と宇宙の通になる本/渡部好恵・渡部潤一/オーエス出版社/4-87190-827-5
宇宙・地球の神秘と謎/高橋清一/日本文芸社/4-537-11508-4
星空への招待/藤井旭/河出書房新社/4-309-25196-X
星座の伝説/深見東州/たちばな出版/4-88692-957-5
天体観測ハンドブック/林完次/PHP研究所/4-569-54770-2
天体望遠鏡クラブ/平林茂人/誠文堂新光社/4-416-29611-8
天文学はこんなに楽しい/縣秀彦/誠文堂新光社/4-416-20515-5
四季の星座ガイド/藤本正樹・永田美絵/新星出版社/4-405-10646-0
星はなぜ輝くのか/尾崎洋二/朝日新聞社/4-02-259794-1

双眼鏡、単眼鏡はこんなところでも大活躍。

◎スポーツ観戦◎

 野球、サッカー、ゴルフなどの現場には、双眼鏡、単眼鏡を持って出かけましょう。テレビには映らない選手の素顔をはっきりと見る事ができます。ホームランの喜びの顔、ミスキックの悔しい顔、ナイスショットの満足の笑みがあなただけのものになります。双眼鏡、単眼鏡は鳥を見るだけの道具ではありません。

◎観劇、ライブコンサート、展覧会◎

 観劇やライブコンサートでも双眼鏡、単眼鏡は活躍します。意外に知られていないのが展覧会での活用。海外の名画などの展覧会では囲いがあり近よって見る事が出来ないことが多いものです。その時には、双眼鏡、単眼鏡を取り出して細部まで見る。名画の感動が倍増します。

◎もちろんスターウォッチングにも◎

 三脚に設置すれば、月の表面やきらめく星も楽しめます。天体観測にも双眼鏡、単眼鏡は欠かせません。

※ 最後に双眼鏡の使い方の取って置きの裏技を

 双眼鏡は遠くの野鳥を見るだけでなく、逆さにするとルーペがわりになります。鳥を見るだけでなく、小さな虫や花の細部を見るときにも活用してください。(機種によっては出来ないものもあります。